平成29(2017)年8月28日をもって,千代台公園弓道場は開設60周年を迎えました。
節目の年にあたり,祝射会および祝賀会を同年11月18日に執り行ったところです。
行事にあたり,記念パンフレットを作成しました。ダウンロードはこちら〔PDF:8.6MB〕
北海道弓道連盟西部地区会長 函館市弓道連盟会長 北山通泰
千代台公園弓道場60 周年記念おめでとうございます。
この道場は、舘 宗武( 範士八段) 会長が私財を投じ、1957(昭和32)年8 月28 日弓道場完成とともに同日付で函館市に寄付、採納されました。建設時、道場と住居を一体とすることで弓道における目的の達成と修練者の実技指導について利便性を高くし、また連盟関係責任者が常時在住することで大会等における開催に支障のない様にと最前の策として住込み管理の形態をとったと伝えられています。
私がこの道場に通うことになったのは1981( 昭和56)年39 歳の時、北海道新聞に弓道教室(9~ 3 月) の募集をみて是非やってみたいとの思いから、門を叩きました。あの当時は小栗欣吾先生、上田嘉一先生、枡谷よし子先生、葛西富雄先生、斉藤義一郎先生、そのほかにも指導してくださる先生が必ず道場にいらっしゃいました。多くの先生方より記憶に残るたくさんの指導を受けたことは、今の私の財産だと思っています。
市における弓道場の管理は、建設時から1986(昭和61)年3 月まで、住込みにより管理されていました。
その後、住込みによる嘱託を止め、管理を函館市弓道連盟に委託、連盟有志による管理の後、2006( 平成18)年4 月からは指定管理者制度が導入され、連盟が指定管理者となり管理を行い、現在に至っております。
こんな街のど真ん中で、こんなに素晴らしい環境の道場は、日本中探してもそうはありません。
「春」木々の若い芽が春だと芽吹き、道場の大扉を全開にする
安土の整備にみんなでとりかかる 安土でその道場の格式がわかると言う
矢道の両側の木々そして桜が満開 フクロウが舞いこむ 梅の実がワンサカ
「夏」夏だ 夏だ 夏はいいなー 蝉がさわぐ
暑さで肌脱ぎができないと言い出す
弓が狂うと嘆く人 でもあっという間の短い夏です
「秋」いい季節になった 弦音が最高
姫リンゴが真っ赤か 夕焼けで安土の屋根も真っ赤か
矢道が朱や黄色の葉っぱに覆われ いいですねと言いながら
すっかり木々の葉が落ち 安土は冬対策
「冬」大扉を閉め小窓より矢を飛ばす
吹雪で小窓から雪が吹き込む 矢道の雪山に矢がささり春まで回収できない
そんな道場ですが毎日、今日こそはと道場へ足を運ぶ。
弓道は体育や健康のためばかりではなく、人生をより高く豊かにするものでなければなりません。
昔から射即生活とか、射即人生といわれてきました。つまり私は礼記射義と信じています。
千代台公園弓道場は,故 館 宗武 範士が私財を投じて建設し,竣工と同時に市に寄付されました。
その後,館範士をはじめ多くの弓道人に支えられ,今の道場があります。
年 月 日 | 内 容 |
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昭和32. 5.23 | 北海道西部地区弓道連盟会長 館 宗武と函館市体育協会会長 古谷 一次連名で千代ヶ岱公園での弓道場新設を、函館市長古谷一次の副申書を添え、北海道知事田中敏文に申請書を提出(同知事より新設許可) |
昭和32. 6.19 | 弓道場新設工事着手(施工主:館 宗武)(工事請負人=登茂栄建設株式会社) |
昭和32. 8.28 | 弓道場完成。同日付をもって函館市(以下「市」)に寄付、採納 木造平屋建 道場53.625 坪 的場 9.000 坪 計62.625 坪 |
昭和33. 4. 1 | 館 宗武教士七段、千代ヶ岱公園弓道場の管理許可 【許可内容】 ▶公園施設の管理方法:管理人として施設に住み込み管理すること ▶入場料の徴収:一般200 円、学生100 円を徴収し、維持費に充当 |
昭和43. 5. 1 | 住居表示実施により住所が千代台町27 番8号となる |
昭和43. 7.10 | 敷地1,961.20 ㎡が、大蔵省所有地から市有地へ |
昭和45. 9.18 | 更衣室増築 木造平屋建6.01 坪 市費79 万円支出 |
昭和46.10.31 | 住み込み管理人 館 宗武範士八段逝去 |
昭和46.11. | 市土木部公園係の管理となる(館 宗武未亡人、常子氏が住込み管理) |
昭和47. 4. 1 | 市土木部より、市教育委員会に所管移転 |
昭和56. 3.31 | 住込み嘱託、舘 常子氏退職 |
昭和56. 4. 1 | 函館市弓道連盟(以下「市弓連」)副会長小栗欣吾教士七段住込み嘱託に就任 |
昭和58. 3.31 | 的前遮蔽用テント一式(6間15 万円)を栗原久子五段が寄付) |
昭和60. 5. | 的前幕一式7万円を小栗欣吾教士八段が寄付 |
昭和61. 3.31 | 住込み嘱託、小栗欣吾教士八段退職 |
昭和63. 4. 1 | 住込み嘱託を廃し、管理を市弓連に委託。連盟は村木英子四段に管理を選任 |
昭和63. 4. | 射場の床張替 |
平成 3. 3.31 | 管理の村木英子五段退任 |
平成 3. 4. 1 | 市弓連有志数人により管理 |
平成 5. 6.15 | 道場表札一式を市弓連が寄付 |
平成 9. 8.10 | 千代台公園弓道場開設40 周年記念事業を行う |
平成11.10.30 | 火災により道場閉鎖 |
平成12. 8. 5 | 改築し、道場再開(道場開きを行う) |
平成18. 4. 1 | 指定管理者制度開始、市弓連が指定管理者となり会員有志により管理を行う |
平成18.10. | 玄関表札を斉藤義一郎錬士六段に筆耕を依頼し掛け替え |
平成19. 8.11 | 千代台公園弓道場開設50 周年記念事業を行う(祝射会、祝賀会) |
平成22. 7.31 | 的場の大規模改修(壁・天井張り替え、屋根塗装など 工期:7/1 ~ 7/31) |
平成24. 4. 1 | 会員有志による管理を廃し、管理を専任化 |
平成28. 4. 1 | ホームページとTwitter の運用開始 |
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